#176 アイアコッカ氏、クライスラーへ就任時の頃の事だが!

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         資本の世、己の為に、紙切れを 買っては売って、ハゲタカ肥ゆる
 
 2007年8月5日付け日本経済新聞の国際欄4面に、”クライスラーの売却完了、決着急いだダイムラー ベンツ、資金環境一変、自ら資金穴埋め” との文字が躍っている。過っては米国自動車業界で GM、フォードに次いで、三位に位置していたクライスラーの現在の姿だ。

 クライスラー社は、1925年にウォルター・クライスラーが設立。 其の後、クライスラーを率いたリン・タウンゼンドの元で、1960年代以降、バレイロスの経営権を掌握、1963年シムカを資本介入で乗っ取り、1967年ルーツ・グループを買収後、本格的な世界進出を開始した。。。

 しかし、これらの無理な拡大が経営悪化を招く。日本車との販売競争、第2次オイルショック、ずさんな財務等あいまって、1970年代後半当時、深刻な経営危機に陥った。其の頃だ。

 フォード社を解雇された後、1978年11月、アイアコッカは、フォード社のライバルであったクライスラー社のジョン・リカルド会長に誘われ同社の社長に就任。同社の社内改革を進める。自らの年俸も1ドル?としてアメリカの強い、強い労組と表面上は共存共栄?の道を進む。

 当時、おじんの勤めていた会社は、自動車部品業界に属し、当該部品で、”完全世界制覇!”を狙っていた。米国市場で、BIG 3に食い込み、輸入販売で、”1、000万ドルを超えたら、米国本土に、生産拠点を造る”。之が東京本社会長から我々への至上命令であった。

 GM,フォード、クライスラーに対して夜討ち朝駆けで、猛アタックを懸けていた時代だ。1974年にシカゴ本社と大倉庫を設立、デトロイトには、1975年以降、BIG3の為の営業支店を設置。GM, フォード、クライスラー出身?の熟練営業マンを雇用し、売上高も倍、倍の伸び率であった。

 1978年頃は目標の売上高も1,000万ドルを優に超え、”米国本土に製造拠点を造る時期来たれり”との掛け声の下、工場の場所探しに、東京本社から、技術、生産のトップを交えた大ミッションが組まれ、全米各州の立候補地を、毎週訪問して回っていた。

 最終的には、カーター大統領の出身州であった、ジョージア州の郊外ラグレンジに工場を作る事になったのであるが。。。其の当時、おじんの当該会社での役職は、会計、財務担当のCFOと云う事で、固い金庫番?として、恵まれた量の頭髪を誇り、至って健康、若き四十歳の頃であった。

 当時、BIG 3への、当社の売掛債権の中でも、GM, フォードに対しては、全く問題はなかったが、クライスラーの経営状態が思わしくなく、100万ドル以上の債権の回収が、果たして、可能なのか?不可能になるのか?等、企業戦士の端くれとして、日夜心痛めていた時代だ。

 クライスラーに就任したアイアコッカは、政治力を発揮、米国政府を巻き込み、日本車の台頭著しい風潮も利用、国策産業である自動車業界を守る為に、との、”大儀名聞”?で、1979年12月に成立した、債務保証法により、連邦政府から15億ドルの資金調達に成功したのだ。

 そして、我々の会社のレベル迄も含めた大、中の部品納入業者に対して、”アメリカ政府と同じ様に協力せよ!”との御上の命により、”売掛債権を、(5%?か10%?定かではないが?)返上させられた。つまり強制債権放棄だ。当時の売掛債権で、$10万ドル?近い金。

 おじんも、財務担当者として、身近に、アメリカ政府の、強引なやり口を、身を持って体験した強烈な印象を、覚えている。その後、アイアコッカはクライスラーを、1981年に発売されたあのKカーの大ヒット、ミニバンの導入等で、倒産寸前だった同社を完全に立て直した救世主に。。

 珍しい”アイアコッカ”の綴りである。” I A C O C C A ”を正しく覚える為に、クライスラー社の社員達は、次のような記憶法で スペルを覚えたそうだ!
   I  Am  Chairman  Of  Chrysler  Corporation  Always.
   私は、いつでも、クライスラー社 の 会長 である     とネ。。。

 クライスラー社は、1987年にJeep(ジープ)、Eagle(イーグル)の両ブランドをアメリカン・モーターズから買収。ビッグスリーの一角であり続けたが、1998年ドイツのダイムラーベンツに事実上吸収合併され、ダイムラー・クライスラーが誕生。合併直後は別として、上手く行かず。。

 今回、ダイムラーベンツから、 前米財務長官のジョンスノー氏 が会長を勤める、米国投資ファンドのサーベランス*キャピタル*マネージメントに売却された。そして、其の傘下で再生を目指す事になったのだが??。。。。。。  今後の行く末は如何に???。。。。。

 おじんが云いたかったのはこの先の事である。。。

 ”経営危機が噂され!株価は急落し紙切れ同様の値段に!日本のカネボウ株のように! 破産の可能性大!、連邦政府から急場凌ぎに債務保証法で15億ドルの資金調達!”

 このクライスラー社の状態を、プラスに読み切った、おじんの親友がいた。日本人がいた。米国政府が動いた!。破産はさせないだろう!。彼は技術者で、セールスマンで、クライスラー社に何時も出入りしていた。技術力のある会社だ!長期は別に、短期的には立ち直る!と。

 それでは、この際、一点張りで行こうゼ!、個人の持ち金$5万ドルを、紙切れクライスラーの株式に注ぎ込んだ。 数年で、クライスラーの株式は、彼の$5万ドルは、$130万迄跳ね上がった。 日本への帰国に際し、全てを売却し約$30万ドル近い税金を払って日本へ。。

 それだけの根性も、資産も、才能も持ち合わせないおじんは、”貴方は素晴らしい!”と、絶賛するばかりであった。

 おじんと、この間?大分前にはなるが、日本に帰国した際、回転寿司を割り勘で食べた!
  非常に、安いのに、物凄く、上等のネタだ!貴方の目に、寸分の狂いも無いと!感心!

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